やりたいことがなくても働いてるよ

好きなことを仕事にするのが一番よい。

そう言われて育ち、事実「好きなこと」を探しつつここまできました。

 

そして、地方の田舎で好きでもない仕事をしながら生活しています。

 

望まない仕事をしているのを

「生活していくには金が要るんだ」とか、

「好きなことだけをして生きていこうなんて甘い」とか、

もっともらしい理由にしてもいいのだけど、こと私の場合は違う。

いや、そういう人たちがいてもいいとは思う。個人的には信用できないだけで。

 

私が田舎で働いている(今のところ)明確な理由は、『嫌なことから逃げ続けたから』なんです。

 

受験勉強を本気でやったことは一度もない。

就活は説明会や研修にしか出ず、ESはともかく面接までやったのは一回きり。

アルバイトも一か所だけ。

じゃあせめてプライド捨てて、お金をかからない生活をすればいいのにそれさえ嫌でちゃっかり働いている。

 

そうしてなにも積み重ねずやってきて、望んだ覚えのない仕事をしている。

当たり前のことってわけです。

 

そんな当たり前のことを未だに受け入れられてない自分がいます。

「俺の人生はこんなはずじゃなかった」と有りもしない妄想へ逃げる自分がいます。

 

幸か不幸か、今の状況に慣れてきて、この「情けない自分」を受け入れつつあります。ですが、たまに、お酒を飲んだときとか、同年代の成功者やリア充カップルを見たりすると、ヒネクレた感情が湧き上がることもあります。

 

本当、無駄だって分かってるんですけどね。

 

恋愛をして、結婚して、子供を作って、友達と笑って、大切なひとに見守られながら息を引き取る。

 

いわゆる「普通の人生」を諦め、その事実を早く受け入れて、そのうえでそこそこ楽しく生きていたいな、と思っています。

 

 

苦役列車

苦役列車